ナイトガードを使うと歯並びが変わる?
歯ぎしりや食いしばりの治療に用いられるナイトガード。着脱式のマウスピース型装置で、とても使いやすいのですが、ナイトガードを使うことで歯並びが変わることを心配されている方がいらっしゃいます。今回はそんなナイトガードによる歯並びへの影響をわかりやすく解説します。
「歯並び」が大きく変わることはない
ナイトガードは、その名の通り夜間(=睡眠中)に装着する装置で、歯ぎしりや食いしばりによる圧力から歯などを守ります。その効果は科学的にも立証されていますが、治療の副作用に不安を感じている方が多いようですね。確かに、マウスピース型矯正装置のような形をしたナイトガードを継続的に装着していたら、歯並びが変わってしまいそうなものです。
その点はご安心ください。ナイトガードで歯並びが大きく変わることはまずありません。そもそもナイトガードは歯並びが変わるようには作られておらず、あくまで歯ぎしりや食いしばりを防止する目的で設計されています。ですから、ナイトガードによって歯が移動するようなことはまずあり得ないといえます。
「嚙み合わせ」変わることある?
一般の人は混同しがちなのですが、歯並びと噛み合わせは似て非なるものです。シンプルに説明すると、歯並びは1本1本の歯が生えている位置や向きの集合体であり、主に見た目で判断します。一方、噛み合わせは文字通り上下の歯列が噛んだ時の状態です。そんな噛み合わせはナイトガードの持続的な装着によって変わることがあります。ただし、ナイトガードによって嚙み合わせが悪くなることは非常に少ないです。
◎良い噛み合わせに変わる
ナイトガードは、上下の顎を正しい位置に誘導する役割も担っています。というのも、歯ぎしりや食いしばりがある人は、噛み合わせに異常をきたしていることも少なくないからです。悪い噛み合わせが気になって、無意識のうちに歯をギリギリと擦ってしまう。皆さんにもそんな経験があるかもしれませんね。ですから、ナイトガードによって噛み合わせが変わるとしても、それは多くのケースで良い意味の変化と捉えられます。
ナイトガードの注意点
ナイトガードは、マウスピース型矯正装置のように壊れやすくはありません。それなりの耐久度を備えており、その気になれば数年使い続けることも可能です。そこでもし歯科医師の指示に反した方法でナイトガードを使い続けてしまうと、歯並び・噛み合わせが悪い意味で変わることもあり得ます。ナイトガードも治療器具のひとつなので、必ず歯科医師の指示通りに使うようにしてください。
ナイトガードで歯並びを治そうとすることも間違い
人によっては、ナイトガードをマウスピース型矯正装置のように使用することもあるかもしれません。ナイトガードで歯並びが変わると聞いて、それをポジティブな意味に捉えた場合ですね。これも当然ですが危険な行為ですので絶対に行わないようにしてください。ナイトガードは、インビザラインに代表されるマウスピース型矯正装置とは全く別ものであり、歯並びを矯正するようには作られていないのです。
今回は、歯ぎしりの治療で用いられるナイトガードと歯並び・噛み合わせとの関連について解説してきました。歯並びは別として、ナイトガードと噛み合わせには、それなりの関連が認められますので、さらに詳しく知りたい方はお気軽にオーク歯科クリニックまでご相談ください。マウスピース型矯正装置との違いも含めて、わかりやすく解説します。
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