親知らずが原因で歯並びが変わることがある?
親知らずはお口のトラブルメイカーとも呼ばれるくらい、さまざまな悪影響を及ぼすことがある永久歯です。実際、皆さんも親知らずで痛い目にあったことがあるかもしれませんね。今回はそんな親知らずが原因で歯並びが変わることがあるかどうかについてわかりやすく解説します。
親知らずで歯並びが変わることがある
親知らずで原因で歯並びが変わってしまうことは十分あり得ます。歯並びがどのように変わるかはケースバイケースですが、親知らずにはそれくらい大きな影響力があるのです。ただ、奥歯のひとつでしかない親知らずでなぜ全体の歯並びが悪くなるのか、不思議ですよね。
親知らずが歯並びに与える影響
私たちの永久歯は、全部で28本生えてきます。親知らずは上下左右で4本まで生えてくるので、最も多い人では合計32本の永久歯が存在することになります。顎の骨という限られたスペースに歯を並べる上で、この「4本」というのは極めて大きな影響力を持つことになります。なぜなら、大臼歯の一種である親知らずが4本存在するだけでも、歯を並べるためのスペースがかなり狭まってしまうからです。
◎親知らずが手前の歯を圧迫する
親知らずは斜めや真横に生えていることが多く、手前の歯を圧迫しがちです。パノラマレントゲン撮影をした際に、真横を向いている親知らずが手前の歯(=第二大臼歯)を圧迫しているのを見たことがある方もいらっしゃることでしょう。その結果、手前の歯の歯根を溶かしてしまったり、歯並びを悪くしてしまったりすることがあるのです。
◎親知らずが噛み合わせ乱す
親知らずの生えている位置が高すぎたり、低すぎたり、あるいはおかしな場所に生えていたりすると、全体の噛み合わせを乱します。悪い噛み合わせで噛んでいると、全体の歯並びまで乱れていきます。
親知らずの治療方法
上述したような親知らずは、周囲の歯に悪影響を及ぼすことから、抜歯が適応されやすいです。歯列矯正の治療計画に、親知らずの抜歯が盛り込まれるのもそのためです。せっかく時間とお金をかけて歯並びの治療を行うのですから、最善といえる結果を追求したいですよね。その上で親知らずの抜歯というのは必須となるケースも少なくありません。
抜かなくても良い親知らずもある
ここまで、親知らずが原因で歯並びが変わる理由など、親知らずのデメリットについて解説してきましたが、実はメリットを持った親知らずもあります。それは真っすぐ正常に生えていたり、周囲の組織に悪影響を及ぼしていなかったりする親知らずです。
そうした親知らずは、全体の歯並び・噛み合わせを構成する重要な歯のひとつであり、必ずしも抜く必要はありません。また、歯を失った際の移植歯として使用したり、ブリッジの支台歯と活用できたりすることもあるため、健全な親知らずは保存した方が良い場合もあります。
親知らずを抜歯することによって、歯並びが悪くなることはまずありません。基本的にそうしたケースでは、抜歯を適応しないからです。もちろん、例外もいくつかありますが、親知らずに抜歯を適応する際には、デメリットよりもメリットの方が大きくなっています。
このように、親知らずが原因で歯並びが変わることはありません。それだけに、矯正治療では親知らずを抜歯することが多いです。そんな親知らずについてさらに詳しく知りたい方は、イオンモール釧路昭和内のオーク歯科クリニックまでご相談ください。
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