矯正のブラケットが外れたときの注意点と対処法
今現在、マルチブラケット法で歯列矯正を行っている人は、ブラケットが外れてしまわないか不安に感じていることでしょう。歯の表面に、デコボコとした突起が付いているのですから、ちょっとした拍子に外れてしまいそうなものですよね。あるいはもうすでに、外れて困っている方もいらっしゃるかもしれませんね。今回はそんな矯正のブラケットが外れたときの注意点と対処法についてわかりやすく解説します。
飲み込まないように要注意
ブラケットがはずれたときは、誤って飲み込まないようにご注意ください。ブラケットはとても小さなパーツなので、すんなり飲み込めてしまいます。とくに食事の際に外れたときは飲み込みやすいため十分注意する必要があります。
ただ、誤ってブラケットを飲み込んでしまったとしても、ほとんどのケースでは2~3日後に便として排泄されます。ブラケットを飲み込んだ際にせき込んだり、痛みを感じたりした場合は誤嚥(ごえん)や食道へのダメージが考えられるため、早急に歯科へ連絡しましょう。
外れたブラケットは捨てずに保管する
何かの拍子に外れたブラケットは、損傷などがなければそのまま元に戻せます。次に受診するまでに、捨てることなく保管しておいてください。とても小さなものなので、ティッシュにくるんでいると間違って捨ててしまうことがあります。外れたブラケットは、プラスチックケースなどに入れた状態で保管しましょう。
できるだけ早く主治医に連絡する
矯正のブラケットが外れた場合は、できるだけ早く主治医に連絡するようにしてください。ブラケットが外れた状態は、歯列に対して悪い影響を与えることもあります。もしかしたらワイヤーが変形して、歯や歯茎に悪影響を及ぼしているかもしれません。
いずれにせよ、正常な状態ではないので、今後の対処方法を主治医と相談する必要があります。場合によっては、すぐに矯正歯科を受診して、外れたブラケットを付け直さなければならなくなるかもしれません。
矯正のブラケットは外れやすい?
矯正のブラケットは、特別な接着剤を使って、歯面にしっかり固定されています。ですから、歯ブラシによる刺激などで外れるようなことはありません。そこで気になるのが「ブラケットが外れてしまうシチュエーション」ですよね。最もわかりやすいのは「固い食べ物を噛んだ時」です。
おせんべいやピーナツなど、歯ごたえのあるものをしっかりと噛むと、ブラケットに過剰な負担がかかって外れてしまうことがあります。ガムやキャラメルのような粘着性の高い食品も要注意です。その他、転倒した際に顔面を強打したり、スポーツでボールなどが顔に当たったりした衝撃でブラケットが外れることもあります。
歯磨きはしっかり行う
ブラケットが外れるのが怖くて、歯磨きを疎かにしてしまう人がいますが、それはお口の健康にとって良くありません。ブラケットの周りには汚れがたまりやすいため、普段以上にしっかりケアする必要があります。歯ブラシによるブラッシングなどでブラケットが外れてしまったとしても、付け直せば問題ありません。それよりも矯正中の虫歯・歯周病を予防することの方が重要です。もちろん、必要以上に強い力でブラッシングすることは歯に対しても悪い影響が及ぶので、力の加減にはご注意ください。
このように、矯正のブラケットが外れたときは主治医にまず相談しましょう。その上で、最善といえる方法で対処するのが望ましいです。何もせず放置することだけは避けるようにしてください。
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