インビザライン矯正で失敗する原因と対処法
インビザライン矯正で失敗する原因と対処法
矯正治療の一連のプロセスをコンピューター上で管理できるインビザライン。歯の移動のゴール地点まで三次元のアニメーションで確認できたりするなど、万能な矯正法に思われがちですが、いくつかの理由で失敗すること、あるいは後悔することもあります。今回はそんなインビザライン矯正で失敗する原因と対処法をわかりやすく解説します。
マウスピースの装着を怠る・中断する
インビザラインは、いわゆる「マウスピース型矯正装置」であり、患者様ご自身でマウスピース(=アライナー)の着脱を行っていただきます。そのシステムは患者様にとってメリットの方が多いのですが、装着時間を自己管理しなければならない、というデメリットも伴います。当然ですが、マウスピースの装着を怠ると、歯の移動は計画通りに進みません。マウスピースの装着を途中でやめた場合は、治療前より歯並びが悪くなることもあります。その結果、インビザライン矯正が失敗に終わるのです。
矯正中のケアが不十分だった
マウスピース型矯正のインビザラインは、一般的なワイヤー矯正よりもケアがしやすいです。なぜなら、食事と歯磨きの際に矯正装置を取り外せるからです。装置に食べかすが溜まることもありませんし、歯磨きも普段通りに行えます。そこで疎かになりやすいのがマウスピースのお手入れです。
◎「使い捨て」だからケアが不十分になる?
インビザラインのマウスピースは、約2週間に1回のペースで新しいものに交換します。つまり、使い捨ての矯正装置なので、ケアもそこまで念入りに行わなくても良いのでは?
と誤解してしまう方も少なくありません。しかも、食事中には装着せず、マウスピースの性質上、汚れも目立ちにくいことから、衛生状態が悪くなりがちです。その結果、虫歯や歯周病にかかり、矯正治療を中断せざるを得なくなることも珍しくありません。
インビザラインには硬さのバリエーションがない?
マウスピース型矯正装置の代名詞ともいえるインビザラインには、ハード・ミディアム・ソフトといった硬さのバリエーションはありません。使用するのはすべて同じ硬さのマウスピースです。
だからといって、矯正治療をスムーズに進めることができなかったり、歯の移動に伴う痛みが多かったりするわけではありません。インビザラインにも独自のシステムがあり、むしろ痛みが感じにくくなっています。また、歯も効率良く動かせるため、マウスピースの硬さのバリエーションがないからといって、デメリットが多くなっているわけではないのです。
保定処置を省いてしまった
インビザライン矯正もワイヤー矯正と同様、歯の移動後には保定処置が必要となります。保定処置とは、移動した歯をその位置に固定するためのもので、一般的には動的治療(=歯を動かす治療)と同じくらいの期間を要します。例えば、マウスピース矯正で歯を動かすのに2年間かかった場合は、保定処置にも2年間ほどかかります。そのため保定処置を途中でやめてしまったり、省略してしまったりする人も少なからずいらっしゃいます。その結果、歯の後戻りが生じてインビザライン矯正そのものが失敗に終わるのです。あるいは、仕上がりの悪さに患者様が後悔してしまいます。
インビザライン矯正は、適切な方法で診査・診断・治療計画の立案を行い、そのプラン通りに治療を進めていけば、ほとんどのケースで成功します。今回解説したような「インビザライン矯正で失敗する原因」をすべて回避することで、満足のいく治療結果が得られやすいです。とくに「保定処置」をしっかりやり遂げることは、インビザライン矯正を失敗させないためにも重要となりますので、これから矯正治療を受ける方はその点をしっかり理解しておいてください。
このように、矯正治療のプロセスをコンピューター上で管理できるインビザラインは、非常に精度の高い矯正法ですが、イレギュラーなことが起こることで失敗する可能性もあります。オーク歯科クリニックでは、そのような残念な結果にならないよう、細心の注意を払ったインビザライン矯正を実施しておりますので、インビザラインで失敗したくないという方は、お気軽にご相談ください。
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