歯並びがガタガタになる原因と治療法を解説
歯並びがガタガタになる原因と治療法を解説
日本人に比較的多いガタガタの歯並び。専門的には「叢生(そうせい)」と呼ばれ、矯正による症状の改善を希望される方が非常に多くなっています。今回はそんな叢生や乱ぐい歯と呼ばれるガタガタの歯並びになる原因や治療方法についてわかりやすく解説します。
主な原因はスペース不足
歯並びがガタガタになる主な原因は、スペース不足です。私たちの永久歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきますが、スペースが不足していると歯列弓からはみ出る歯が出てきます。そこで気になるのがスペース不足を引き起こす要因ですよね。
スペース不足を招く要因
◎顎の骨が小さい
顎の骨の幅が狭かったり、前後的に短かったりすると、スペース不足が生じます。顎骨の大きさは遺伝的要素に左右される部分も大きいですが、子供の頃の習慣・習癖によっても強い影響を受けることがあります。
◎歯のサイズが大きい
顎の骨が正常な大きさであっても、1本1本の歯のサイズが標準よりも大きい場合はスペース不足が生じます。これは専門家でなければなかなか判別しにくいポイントといえます。
◎歯の本数が多い
本来、生えてくるはずのない歯が生えてきたり、顎の骨の中に埋まっていたりすると、スペースが不足します。こうした歯を専門的には「過剰歯(かじょうし)」と呼び、抜歯することが多いです。過剰歯は、形態的な異常などを伴いやすく、正常な永久歯との判別も比較的しやすいです。
ガタガタの歯並びを治す方法
ガタガタの歯並びは、重症度に応じて治療方法も異なります。歯並びの乱れが比較的軽度であれば、抜歯をせずにマウスピース矯正やワイヤー矯正で治すことが可能です。ガタガタの度合いが大きく、著しいスペース不足が認められる場合は、抜歯が必要となります。一般的には、前から4~5番目の小臼歯(しょうきゅうし)を便宜的に抜歯して、不足したスペースを作り出します。
◎マウスピース矯正で治療するメリット
ガタガタの歯並びをマウスピース矯正で治す場合は、装置が目立ちにくいというメリットが得られます。矯正中も口元の審美性を低下させたくないという方には、おすすめできます。また、インビザラインに代表されるマウスピース型矯正は、比較的弱い力でじっくりと歯を移動させるため、治療に伴う痛みも少ないです。その他、食事や歯磨きを普段通りに行える、治療にかかる費用が比較的安い、などのメリットも得られます。
◎ワイヤー矯正で治療するメリット
ワイヤー矯正は、ほとんどのガタガタ歯並びに適応することができます。抜歯が必要なケースでも十分対応可能です。歯を三次元的に動かすのが得意な装置なので、重症度が高いガタガタ歯並びでもきれいに仕上げられます。ただし、装置が目立ちやすい、違和感・異物感が大きい、食事や歯磨きがしにくいなどのデメリットは伴います。
八重歯もガタガタ歯並びの一種?
前から3番目の歯である「犬歯」が外側に飛び出したものを「八重歯」といいます。日本では口元の魅力のひとつとして捉えられることもありますが、実はこれも叢生の一種なのです。歯科医学的には歯並びの異常であり、治療の対象となっています。実際、八重歯は虫歯・歯周病のリスクが高く、全体の噛み合わせを乱していることも多々あります。
このように、歯並びがガタガタになる原因は、顎の骨が小さかったり、歯が標準よりも多かったりするためです。いずれもスペース不足が根底にあるため、便宜抜歯が必要となることも珍しくありません。口腔習癖などが原因でガタガタになった歯並びは、抜歯をせずに治せることも多いです。
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