矯正のワイヤーが刺さる時の応急処置を解説
矯正のワイヤーが刺さる時の応急処置を解説
マルチブラケットを用いた歯列矯正では、ブラケットの間に金属製のワイヤーを通します。その他、ワイヤーを固定するための結紮線(けっさつせん)など、いろいろな種類の針金を使用することから、歯茎や頬の粘膜にワイヤーが刺さることも珍しくありません。今回はそんな矯正用のワイヤーや針金が口腔粘膜に刺さる時の応急処置法をわかりやすく解説します。
矯正用のワックスを使う
矯正のワイヤーが歯茎や頬の粘膜に刺さる時は、矯正用のワックスで応急処置しましょう。矯正用のワックスとは、半透明でゴムのような形状をした材料で軟らかく、いろいろな形に変えられます。ワイヤーが粘膜に刺さっている部分に貼り付けることで、痛みが緩和されます。多くのケースでは、装置の装着と同時に、矯正用のワックスも配布されますので、ワイヤーが刺さる時の応急処置として活用しましょう。ちなみに、矯正用のワックスは、インターネット上でも購入することが可能です。
ワックスで改善されない場合の対処法
矯正用のワックスがすぐに外れてしまったり、痛みの改善に寄与しなかったりする場合は、矯正歯科に連絡しましょう。柔軟性の高い矯正歯科であれば、急患としてすぐに対応してくれます。矯正歯科に行くのが面倒、あるいは時間がないからといって、自力でワイヤーを曲げたり、カットしたりするようなことはNGです。
一般の人がそれを行おうとすると、お口の中に傷ができるだけでなく、装置全体が壊れてしまう恐れもあります。また、市販の鎮痛剤などを飲んで、痛みを我慢することも推奨できません。矯正用ワイヤーが刺さって痛い場合は、明らかに粘膜を傷害しているので、根本的な原因を取り除いた方が良いといえます。
歯科医院での応急処置について
矯正のワイヤーが口腔粘膜に刺さることで受診した場合、「ワイヤーを曲げる」「ワイヤーをカットする」といった応急処置が施されます。あくまで急患としての扱いなので、次回の診療で行う予定だったワイヤーの調整や交換などは基本、行われません。もちろん、医院の診療方針やその日の混み具合によっては、次回の調整を前倒しにして行うこともあり得ます。
矯正のワイヤーが刺さる原因
◎歯が移動してワイヤーが余った
歯に対して適切な矯正力が働くと、歯が移動するとともに、ワイヤーもずれていきます。その結果、ワイヤーの端が余って粘膜に刺さることがあるのです。
顔や口元に何らかの衝撃が加わることで、ワイヤーがずれたり、外れたりすることがあります。これは想定外のケースなので、早急に対応することが大切です。矯正が計画通りに進まないどころから、歯茎や頬の粘膜を大きく傷つけるリスクが生じます。
ワイヤーが刺さるのを予防する方法
ワイヤーを調整した直後に粘膜を刺激していたり、今後、刺さることが予想されたりするケースでは、あらかじめ該当部分にレジンなどをコーティングすることがあります。ただし、余計なパーツが付くことで、清掃性が低下する点に注意しなければなりません。そうしたパーツを付けるかどうかは、主治医としっかり相談してから決めましょう。
このように、矯正用ワイヤーが歯茎や頬に刺さる時は、ワックスで応急処置しましょう。矯正用ワックスの扱い方は少しコツがいるので、詳しく知りたい方はイオンモール釧路昭和のオーク歯科クリニックまでご相談ください。
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