歯列矯正のブラケットを飲み込んだ場合の対処法
歯列矯正のブラケットを飲み込んだ場合の対処法
歯列矯正に使用するブラケットは、デコボコとしていて異物感が強いです。食事の際に食べ物が当たったりする刺激で、外れてしまうこともあります。そんな時、ブラケットを食べ物と一緒に飲み込んでしまったら焦りますよね。今回はそんな歯列矯正のブラケットを飲み込んだ場合のリスクや対処法をわかりやすく解説します。
むせた場合の対処法
ブラケットを飲み込んだ際、むせた場合は「誤嚥(ごえん)」が疑われます。食べ物などを食道ではなく、気道へと飲み込んでしまう現象で、飲み込む力が衰えた高齢の方に起こりやすいのですが、ブラケットのような異物の場合は若い人にも起こります。ちなみに、食べ物ではない異物を誤って飲み込むことを「誤飲(ごいん)」といいます。ですから、ブラケットが気道ではなく、食道へと流れ込んだ場合は誤飲と表現した方が正しいです。
◎レントゲン撮影が必要
気道に入ってしまったブラケットは、当然ですが肉眼で確認できません。まずは、主治医に電話して、どう対処すべきか相談しましょう。ブラケットの状態を確認するために、医院でレントゲン撮影を行うケースが比較的多いです。検査の結果、気道にブラケットが認められたら、医科の病院やクリニックにて異物の除去を行うことになります。
痛みを感じる場合の対処法
ブラケットを飲み込んだ際、むせたり、せき込んだりしてはいないものの食道や胃の辺りに痛みを感じる場合も主治医に相談しましょう。飲み込んだブラケットの辺縁などが消化管の壁を傷つけているおそれがあります。主治医の指示通りに行動して、適切な検査および治療を受ける必要があります。
飲み込んだあとに症状がない場合の対処法
最も多いのがこのケースです。ワイヤー矯正のブラケットは、比較的小さく、すんなり飲み込める形状となっています。食事の際に食べ物と一緒に飲み込んだ時はもちろん、何かの拍子に誤飲しても、そのまま食道から胃、腸へと流れていきます。痛みなどの症状がなければ、2~3日で便と一緒に排泄されるでしょう。
ですから、ブラケットを誤飲してとくに症状がなければ特別な処置は不要です。ただし、ブラケットが外れたということは、矯正治療に支障をきたしている状態なので、装置の付け直し等が必須となります。
◎症状がなくても主治医に連絡する
例えば、次の予約が1週間くらい先に入っているのであれば、急いで付け直す必要はないでしょう。次回の診療でワイヤーを調整するとともに、ブラケットも付け直してもらいましょう。次の予約までにそれなりの期間があく場合は、急患として対応してもらった方が良いです。その点も主治医と相談して決めるようにしてください。
ブラケットと一緒に、矯正用ワイヤーまで飲み込んでしまった場合は注意が必要です。ワイヤーは、消化管に引っかかりやすい形状をしており、ブラケットのようにはすんなり排泄されないかもしれません。しかも、ワイヤーの断端は粘膜を傷つけやすいですよね。
ですから、ブラケットだけでなく、ワイヤーまで飲み込んだ場合は、症状の有無にかかわらず、できるだけ早く主治医に連絡してください。かかりつけ歯科医が休診日の場合は、その他の医療機関でも構いませんので、ワイヤーの状況を確認しましょう。
このように、歯列矯正のブラケットを飲み込んだ場合は、症状に応じてリスクや対処法が変わってきます。いずれにせよ、ブラケットが外れた時点で主治医に連絡だけは入れるようにしてください。
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