矯正のマウスピースの白い汚れはなに?
矯正のマウスピースの白い汚れはなに?
歯列矯正をできるだけ安く、手軽に行いたい人は「市販のマウスピース」という選択肢を検討されるかと思います。そもそも装置がマウスピースという時点で手軽であり、しかも歯科医院に通院せず、安価に矯正を進められることから、極めて大きなメリットが得られそうなものです。
その一方、市販のマウスピースは危険であるという話もよく耳にしますよね。今回はそんな歯の矯正に市販のマウスピースを使うメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
結論からいうと、矯正用マウスピースに付着した白い汚れは、歯垢(=プラーク)や歯石です。矯正用のマウスピースは透明で光沢があり、汚れも付きにくいようなイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。むしろ、汚れが停滞しやすい構造になっているため、お口の中以上にていねいなケアが必要となります。
白い汚れは口臭の原因にも
マウスピースの白い汚れは歯垢や歯石であり、そこにはたくさんの細菌が繁殖しています。そのため、悪臭を放つ物質も産生されることから、口臭の原因になりやすいです。同時に、虫歯・歯周病のリスクも上昇します。
毎日歯磨きしているのになぜ汚れがたまる?
インビザラインに代表されるマウスピース矯正では、装置の装着中、口にできるのは「水」だけです。食べ物ではないからといって、清涼飲料水などを飲んでしまうと歯とのすき間に水分が入り込んでしまいます。その結果、砂糖などの成分がマウスピース内に停滞して、歯垢や歯石の形成を促すのです。
マウスピース装着中に水しか口にしておらず、歯磨きもしっかり行っていても、マウスピースのお手入れを怠っていたら、白い汚れが形成されてしまいます。そこで、マウスピースの白い汚れが目立つ方は、次に挙げるマウスピースのお手入れ方法を毎日のケアに組み込んでみてください。
マウスピースを清潔に保つ方法
◎やわらかい歯ブラシでのブラッシング
まずは歯ブラシによるブラッシングで、目に見える汚れを取り除きましょう。その際、歯磨き粉は使ってはいけません。歯磨き粉には研磨剤などが含まれており、マウスピースの表面を傷つける恐れがあるからです。また、歯ブラシは「やわらかめ」を選ぶことで、マウスピースにかかる負担を減らせます。
◎専用の洗浄剤を使う
マウスピースには専用の洗浄がありますので、そちらも活用するようにしましょう。浸け置きタイプと泡スプレータイプの2種類があり、使いやすい方を選んでください。洗浄剤は、マウスピースに付着した目に見えない汚れまで、化学的に分解・除去できます。
◎超音波洗浄機の活用
マウスピースのケアに、超音波洗浄機まで活用すると、白い汚れの形成・付着を徹底的に予防できるようになります。超音波による洗浄は、マウスピースに付着した微細な汚れも効率良く、安全に除去できます。
インビザライン矯正で用いるマウスピースは、基本的に使い捨てです。約2週間ごとに新しいマウスピースへと移行するため、少しぐらい汚れていても問題ないのでは?と思われる方も少なくありません。けれどもそれは危険な考え方といえるので注意しましょう。例え2週間であっても、不潔なマウスピースを装着していたら、虫歯・歯周病のリスクは上昇します。また、歯石の付着具合によっては、矯正治療に悪影響が及ぶこともあります。ですから、2週間で使い捨てるマウスピースであったとしても、毎日プラークフリーな状態を保つことが大切といえるのです。
このように、矯正のマウスピースに付着した白い汚れの正体は、歯垢や歯石です。その成分は、口腔内で形成される歯垢・歯石と変わりませんので、病原性を備えています。ですから、矯正用マウスピースに白い汚れがたまらないよう、日々のケアを頑張っていくことが重要です。
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